「マーケティングの仕事」と一言で言われても、 扱う数字・現場・意思決定のレイヤーは 実に幅広く分かれます。 記者会見の場に立つ広報も、 広告運用の管理画面と向き合うデジタルマーケも、 どちらも "マーケティング職" と呼ばれます。
扱う業務、必要なスキル、報酬体系、キャリアの伸び方。 これらは 選ぶタイプで大きく変わります。 ここでは 主要な5つのタイプを、それぞれの特徴として整理しました。 "どれが良い/悪い" ではなく、"何が違うのか" を見比べる資料として使ってください。
1. PR・広報
- 現場
- 上場企業のコーポレート広報・IR・危機管理広報
- 主な業務
- メディアリレーション・プレスリリース・IR資料・危機対応
- 勤務スタイル
- 平日日勤中心。決算期やインシデント時は繁忙
- 活かせる強み
- 記者・株主・社内との関係構築、対外発信の判断力
2. デジタルマーケ
- 現場
- デジタルマーケティング部門・広告代理店・SaaS/EC企業
- 主な業務
- SEO・広告運用・CRM・データ分析、施策の実行と検証
- 勤務スタイル
- フレックスやリモート対応が多い。数字の締切に合わせて動く
- 活かせる強み
- 数値で仮説検証する力・広告運用スキル・ツール活用
3. ブランドマネジメント
- 現場
- メーカー・消費財(FMCG)のブランドマネージャー職
- 主な業務
- 商品開発・ブランド戦略・売上責任・広告予算配分
- 勤務スタイル
- 一般企業の勤務体系。営業・生産・研究と横断的に動く
- 活かせる強み
- 中長期のブランド視点・数字と感性の両輪・組織横断調整
4. コンテンツクリエイター
- 現場
- コンテンツマーケ組織・SNSチーム・PR代理店
- 主な業務
- コピー・記事・動画・SNS投稿の企画と制作、拡散設計
- 勤務スタイル
- 会社員 or フリーランス。実績で単価が上がる
- 活かせる強み
- 個人ブランド・言語化力・クリエイティブ制作
5. マーケティング責任者
- 現場
- スタートアップのCMO・大手のマーケティング部長・執行役員
- 主な業務
- マーケ全体の戦略・予算・組織設計・経営陣との連携
- 勤務スタイル
- 経営レイヤー。裁量は大きいが責任も大きい
- 活かせる強み
- 事業インパクト視点・組織作り・上位の意思決定
クリエイティブ職(ライター・デザイナー・映像)との重なり
上記の5つは "マーケティング職の中の分類" ですが、 周辺には 隣接する クリエイティブ職 も広がっています。 ライター・コピーライター・デザイナー・映像制作。 これらは 4番の "コンテンツクリエイター" と職域が重なる場面が多く、 マーケティング組織の内側で活躍する場合もあれば、 制作会社・フリーランスとして 外側から関わる場合もあります。
現代のマーケティングは クリエイティブ制作を切り離せない構造なので、 マーケター が クリエイティブへ流れる、あるいはその逆の キャリアチェンジも 珍しくありません。
スキルの掛け算 という もう一つの軸
上記の5つは "業務領域" による分類ですが、 それに加えて "スキルの掛け算" が キャリアの武器を決めます。
データ分析 × 広報、コンテンツ × SEO、 ブランド × コミュニケーションデザイン、 戦略 × テクノロジー(マーテック)。 "1つの領域を深く極める" だけでなく、"複数の掛け算で希少性を作る" ことが、 マーケティング職の 長期戦略になります。
自分に合うタイプを整理する
5つのうち、どれが自分に合うかは、 価値観や 生活の重心をどこに置きたいかで決まります。 「メディアや対外発信の場が好きなのか、 数字とデータで施策を回すのが好きなのか」 「一つのブランドを長期で育てたいのか、 個人の実績で仕事を取っていきたいのか」 — こういう問いを 自分の状況と照らし合わせるのが 出発点になります。
5問30秒で 自分のタイプを整理する適性診断も用意しています。
職種データを詳しく見る
広報・マーケティング職の平均年収・都道府県別の年収差・経験年数別の推移を 厚労省の統計データで一覧できます。
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