「看護師として長く働いたら、年収はどれくらい伸びるのか」。 転職や 現職に留まるかを考えるとき、 長期のキャリアで見たときの年収推移を知っておくと、判断の材料になります。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(2023年)をもとに、 看護師の経験年数別の平均年収を整理しました。
経験年数別の平均年収
| 経験年数 | 平均年収 |
|---|---|
| 1年目 | 410万 |
| 3年目 | 450万 |
| 5年目 | 490万 |
| 10年目 | 540万 |
| 20年目 | 590万 |
1年目 410万円から、20年目 590万円まで。 20年で +180万円 の伸びがあります。 平均としては、1年間に約 9万円ずつ 年収が増えていく計算です。
伸びを支える 4つの要素
看護師の年収が経験年数とともに伸びる背景には、 主に4つの要素があります。
1. 基本給の年次加算
多くの医療機関では、 経験年数に応じて 基本給が段階的に上がる給与テーブルを持っています。 毎年 数千円〜1万円程度の昇給が積み重なることで、 長期で見たときの差が生まれます。
2. 手当構造の変化
夜勤・当直・オンコール・特殊部署(ICU/オペ室/救急外来 など)への配属で、 月々の手当が積み重なります。 経験を積むほど こうしたシフトを任される機会が増える傾向があり、 結果として 年収が押し上げられます。
3. 資格・専門性の加算
認定看護師・専門看護師・特定行為研修修了者 など、 経験を積みながら取得できる 上位資格があります。 これらを持つと 資格手当が付与されるほか、 転職市場での評価も上がります。
4. 役職への昇進
主任・副師長・師長など、管理職への昇進が 年収の階段を明確に押し上げる要素です。 10年目以降で 昇進の機会が回ってくる看護師も多く、 それが 統計上のカーブに表れています。
現場によって伸び方は変わる
上記の数字はあくまで 全体の平均です。 実際の伸び幅は 働く現場によって かなり変わります。
- 急性期病棟: 夜勤・特殊部署手当が積み重なりやすく、 手当依存で年収が動く傾向。
- クリニック・外来: 日勤中心で手当が付きにくい分、 伸びは緩やかだが、生活の安定感を得やすい。
- 訪問看護: ステーションでの経験を積むと 単価が上がりやすく、独立志向にもつながる。
- 管理職: 主任・師長になると 役職手当が加わるが、 その分 管理業務の負荷も増える。
長期キャリアの選択肢を整理する
経験年数が10年を超えると、次の3つの方向性が現れやすくなります。
- 現場のスペシャリストになる道 — 認定・専門看護師の取得で 手当と発言力を高める
- 管理職に進む道 — 主任・師長・看護部長へ組織運営側にシフト
- 働き方を変える道 — 訪問看護・産業看護師・治験関連など、 病棟以外のフィールドに移る
どの方向を選ぶかは、 10年目前後で それぞれの現場で 意識的に考えていく人が多いです。
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看護師の平均年収・都道府県別の年収差・タイプ別の適性診断は 職種ページから確認できます。
出典と注意
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2023年集計)。 経験年数別の年収は 全国の看護師平均から推計した参考値で、 働く医療機関・地域・シフトによって 実際の数字は変動します。